以前、運転席、助手席の足元にあるヒータファンを修理して
ファンが回るようになりましたが、なぜか動かなくなってしまい
ました。
リレーの接触不良かヒューズが飛んだぐらいと思っていました
がどうやらヒータコントローラの様子です。
まず、リレーとヒューズなのですが、足元のファンのリレーはうちのターボ(1987年式)では左から４個目のリレー
でした。これを短絡してみたところ、ファンは回りました。ファンとヒューズは問題ありませんでした。そこでリレー
をON/OFFしている端子の電圧（ファン全開の状態）を測ったところ１２Vがきていませんでした。
注）リレーの位置は車の年式、車種によって異なります。また、短絡は自己責任でお願いします。
そこでワークショップマニュアルの回路図を見てみました。
ワークショップマニュアルは、ヘインズワークショップマニュアル（以降ヘインズ）が昔からありますよね。
ただヘインズはナロー時代から継ぎ足しで書いてあるので９３０系にはちょっと内容が少ないです。
日本語版が出版されているのは助かりますけど。。
さらにもう一冊は、ベントレーサービスマニュアル（以下ベントレー）って言うやつです。こちらは価格が２万円ぐらいしますが、
かなり詳しいです。ただ、カレラ用でターボに関しては書いていません（共通部分も多いですけど）。
(970-48の1985年または970-50の1986〜1987年の回路図を参考にしました。)
（参考→☆)
回路図を見ながら考えてみると、、
（１）実物と比較するとヘインズ1985年式の回路図が近いような気がする。。オプションなどがあるのかな？
（２）ヒータコントロールユニットの６ピンコネクタの３番ピンに１２Vがくるはずなのですが、実際にテスターで測るときていません。
（３）さらにヘインズをみるとさらに詳しく書いてあり、ブロアーコントロールユニット（へインズではリレーヒーティングコントロール
ユニット）のスイッチらしきものがヒータコントロールユニットにあり、そこにつながるヒータコントロールユニットの４ピンコネクタの
３番ピン４番ピンを短絡すると足元のファンが低速で回るのではないか？ということが分かった。
わかりづらいですが、ようするに、ヒータコントロールユニットの中のスイッチの接触不良ではないか？ということです。
リアシート足元のセンターのカーペットの下に、ヒータコントロールとつながるコネクタが２個あります。６ピンと４ピンです。
６ピンコネクタの２番ピンに−、３番ピンに＋のテスターをつないで、４ピンコネクタの３番ピンと４番ピンを短絡しました。
すると１２Vが出力されます。この状態だと、抵抗を介してファンに電源が供給されるのでファンは低速で回るはずです。
実際に低速で回っていました。これでヒータコントロールユニットの中のスイッチの接触不良であることが分かりました。
注）コネクタは年式、車種によって異なります。また、短絡は自己責任でお願いします。
ヒータコントロールユニットを分解するため外しました。外し方はベントレーを見てください。ロッドを外すのが厄介です
（ロッドはヒータコントロールユニットの中のモータと車体側のヒートエクスチェンジャの弁の開閉レバーにつながっています）
助手席側のシートを外さなくてもユニットは外せました。取り付けができるかな？？
せっかく外したので色々写真を撮っておきます。
こちらはダイヤル部分の裏側です。外すとこんな感じ。。
右写真の基板は温度センサ、弁の開閉などの制御回路ですかね？
この長い棒（矢印）が上記ロッドです。そして下側にマイクロスイッチ（丸印）が付いているのが分かります。
この赤と黒の線がつながるマイクロスイッチをＯＮにしても電流が流れませんでした。これが原因のようです。
このマイクロスイッチは日本製？ではなさそうです。入手困難かな〜。５Aぐらいなのでオムロン製であるかな？
実は、マイクロスイッチは同じものが２段重ねになっていました。片方は押した状態でＯＮ、もう片方は離した状態でＯＮと
として使っている様子です。マイクロスイッチ自体は同じで半田付けしている端子が異なるだけです。
そこで、これらのマイクロスイッチを付け替えてみました。
マイクロスイッチを外す時は注意が必要です。ナットを緩めるとボルトが中に落ちてしまいます。また、マイクロスイッチを
固定する位置もきちっと印を付けておかないと元に戻せなくなります。マイクロスイッチの下にひいてある茶色のシートも
ずれますのでそれも印を付けておく必要があります。
付け替えてスイッチをONにすると、赤、黒の線に電流が流れました。
で、組み立てました。ちょっと半田の付きが悪くてイモ半田になってしまいました。
後日、取り付ける前に動作確認をしたいと思います（マイクロスイッチの位置が心配）。