部品が揃ったのでボアアップを開始します．
エンジンをフレームから降ろさなくてもシリンダーは抜けそうですが，プライマリギアやクラッチも交換するので
エンジンを完全に降ろします．この方が作業しやすいです．
リアブレーキを外して，クラッチカバーを外して行きます．以前レストアしているときに開けているので
簡単です．
クラッチを専用工具で外します．クラッチは初めて外したとき工具のネジ部をなめてしまいましたが，今回は2回目なので
すんなり外れました．そしてクラッチバスケットを回しているプライマリギアも外します．これはワッシャが折ってありゆるみ
止めをしてあるので戻して外します．結構固い．
純正の14Tのギアが外れました．そして，このピナスコ16Tのギアを入れます．
普通，ギア比を変えるときは噛み合うギアのセットで交換しますが，このピナスコのギアは歯の形を工夫して歯数を
増やしています．クラッチバスケット側のギアは交換せずプライマリギア側だけの交換でギア比を変更できます．
宇賀神さんのサイトの説明によると，，
輸出用Vespa50ｓ 69/14=4.93
ピナスコ16T使用 69/16=4.31
になります．
左画像は外した3枚クラッチ，これを右画像の4枚強化クラッチへ変更します．これもスベリ防止です．
新旧クラッチスプリングですが高さはほぼ同じでした．置いても斜めにならないので4枚クラッチに付いていた新しい方
を使用します．無事クラッチ，プライマリギア取り付け完了しました．トルクレンチできちっと規定通り締めました．
次にノーマルのシリンダを外してみます，ヘッドを外すと，，ちょっとカーボンが多いかな？
途中の組み立て画像がありませんが，85㏄のシリンダを組むと右画像のようになります．かなりピストン径が大きいですね．
前回のレストア時にオイルシールを替えていますが，今回も念のため変更しました．
エンジンを青箱のなかで動かしていたら，シフト用ワイヤを調整するボルトを折ってしまいまた宇賀神さんに発注しました．
その他もろもろ発注しています．やはり土日2日間では終わりませんでした．今日はここまでです．